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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第32章 9番目の正義の名のもとに


侵入者と罪人を確認するとガレーラでは見なかった奴が居た。大方麦わらの仲間だろう。俺は目の前の金髪グルまゆを見て思った。

「…ニコ・ロビンの事なら諦めろ。お前達が首を突っ込むには問題がデカすぎる。」

俺はグルまゆにニコ・ロビンの人生を教え、20年前に死んでおかなければいけなかったニコ・ロビンが死ぬ事になって本当によかったと言った瞬間、顔に蹴りが飛んだ。中々短気な奴だな…


──


1度はニコ・ロビンを連れ逃げた侵入者達だったがカリファとブルーノにより再びルッチ達の前に引き摺り戻された。六式を使うCP9の前に為す術なくフランキーは彼等により拘束、ニコ・ロビンは自ら手を下し彼等の元に戻った。

「ロビンちゃん!!!」

サンジが叫んだ。

「ムダだ。ニコ・ロビンは協定を破らない。」

「……何でそう言える!!!」

「──その昔発動された海軍のバスターコールによってある島が焼き尽くされ跡片もなく滅びる事件が起きた。その時のたった1人の生き残りがまだ幼い日のニコ・ロビンだ。」

「何だと…!?」

「──つまりバスターコールとは、あの女にとっての拭いきれない"悪夢"。幼い頃植え付けられた恐怖の記憶そのものが仲間達に向けられていては…」

ブルーノは座り込むサンジと倒れているそげキングに視線を向けた。

「──もはや我々に逆らう気力も失せる。」

「まさか…それ全部知ってて…」

気付いたサンジは罵った。

「どこまで腐ってんだてめェらはァ!!!」

「全ては正義の為。あの女には深く同情している。」

「ふざけんなァ!!!」

ブルーノに向けて繰り出されたサンジの蹴りはブルーノの悪魔の実の能力により空振りに終わった。

「畜生ォ〰️〰️〰️!!!」


──


先程の騒がしさが嘘のように車内には静かな時間が流れていた。存在する音は電伝虫で報告をしているカリファの声のみ。

「懐かしいな。流石に5年も出ていると…」

俺は列車の向かう先に見えるであろう島を思いながら呟いた。





──"不夜島"
──"エニエス・ロビー"
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