【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった
第32章 9番目の正義の名のもとに
※ルッチ視線
「我々が潜伏していたのは5年…ご安心を。仕事は手を抜かずにやりました。」
「……!!」
信じられないという顔をするアイスバーグに俺は続けた。
「意気消沈はお察しする……しかし──我々がこの件に費やす時間も…制限時間を迎えましたので。目的遂行の為ここで最善を尽くす気構え。あまり考えのない抵抗ならばしない方がよろしい。」
何も言わないアイスバーグに俺はCPと俺達CP9の違いを説明してやった。
「──あくまで"正義"の名のもとにですが…我々は…政府に対して非協力的な市民への…殺しを許可されている。」
「!!身勝手な…!!正義の名のつく殺しがあってたまるか!!!」
最もらしいことを言うアイスバーグに反吐が出る。俺は世界政府が考えを改め、兵器の復活を危惧するよりこの"大海賊時代"に終止符を打つ"正義の戦力"にしようとしていることを伝え、それに協力しないのはお前だろうと罵った。
「話にならん…!!兵器を復活すれば世界はその力を奪い合う。被害は拡大する一方だ…!!」
「貴方は政府を信用していない様ですね。アイスバーグさん。」
「おれァ"人間の性"を…知っているだけだ、小僧…」
ドカンッ!!
この俺を小僧呼ばわりするとはいつまで上司でいるつもりだ。俺はアイスバーグの顔に蹴りを入れカクに指示を出した。
「カク…脈をとれ…」
そして、俺は仮説を真実に変える為にアイスバーグへの尋問を開始した。
1つ・プルトンの設計図は既に誰かに託してある。2つ・偽物の設計図に書かれた3人の名前は謎多きトムズ ワーカーズの師匠と弟子の名である。3つ・その弟子の1人カティ・フラムは死んでおらず名をフランキーと換え生きている。
そしてその答えはアイスバーグの波打つ血が教えてくれた。
「なに…貴方に罪はない…これだけ色々な事が起こる夜に動揺を隠せなくなるのは血の通った人間ならば当然…」
「今日まで世話になりましたね。あんたはもう用済みじゃ。」
「急いでフランキーを探しましょう。」
俺に加えカクとカリファが続けた。
「てめェら…!!!」
と、その時、妙な音が部屋に響いた。
ミシ…!!ピキ…!!
「うりゃああああああ!!!」
「!!?」
「ロビンはどこだ〰〰!!!!」
「ルフィ!!!」
壁を壊し侵入してきた麦わらを睨みつけた。
──邪魔を
