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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第31章 動く青雉と麦わらの一味


「政府はまだまだお前達を軽視しているが…細かく素性を辿れば骨のある一味だ──少数とはいえこれだけ曲者が顔を揃えてくると後々面倒な事になるだろう。初頭の手配に至る経緯、これまでにお前達のやってきた所業の数々──その成長速度…」

どんな奴も自分が殺される理由は知っておきたいと思うものだ。俺は一応説明の義務は果たそうと思い、俺が思っている事を伝えた。

「長く無法者共を相手にしてきたが末恐ろしく思う……!!!」

「そ…そんな事急に……!!見物しに来ただけだっておめェさっき…」

長っ鼻が言う。確かにな、と思う俺だがどうやら最後まで言わねェと納得しないみてェだなァと思い口を開いた。

「特に危険視される原因は…お前だよ。ニコ・ロビン。」

「……!!」

「お前やっぱりロビンを狙ってんじゃねェか!!!ぶっ飛ばすぞ!!!」

懸賞金の額は当人の強さだけを表すものでなく政府に及ぼす"危険度"を示す数値でもあることから8歳で賞金首になったニコ・ロビン。子供ながらよく生きて来られたと思う。あの日から。

「お前達もその内分かる。厄介な女を抱え込んだと後悔する日もそう遠くはねェさ。」

フッと息を吐き俺は事実を伝えた。

「それが証拠に…今日までニコ・ロビンの関わった組織は全て壊滅している。その女1人を除いて、だ。」

(彼女もその1人さ…)

「何故かねぇニコ・ロビン」

ここまで言っても庇う麦わら坊主。相当一味に馴染んでいるようだ。

「何が言いたいの!!?私を捕まえたいのならそうすればいい!!!」

我慢の限界だったのか俺に攻撃してきたニコ・ロビン。まぁこんなもん痛くも痒くもないが。地面の草をちぎり息を吹き掛けた。

「アイスサーベル」

俺の構えに海賊狩り、黒足、麦わらの順で向かってきたが俺の能力の前には為す術もない。

「「「ぐわぁぁぁ~っ!!!」」」

ドサッ

3人共身体の一部が氷漬けになりその痛みは相当だろう。1人の女の為に向かってくる仲間達。

「…いい仲間に出会ったな…しかしお前は…お前だニコ・ロビン」

「違う…私はもう…!!」

否定するニコ・ロビンに襲いかかり一瞬で氷漬けにした俺に、一騎打ちを挑む麦わら。

「この勝負、俺とお前で決着をつけよう」

「構わねェが…連行する船がねェんで……殺して行くぞ?」

この熱さ似てるな…とアイツの顔が一瞬浮かんだ。
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