【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった
第29章 海賊が治める国
オモチャの兵隊と別れホテルの部屋に戻ったミスティは今後の予定をある程度決め、あとは明日あの兵隊から話を聞いてからにしようと早々にベッドに横になった。
『上手くやれるだろうか…私に。』
ミスティは今回のこの任務について考えた。事の始まりはあの海軍本部への呼び出しの日に遡る…
──海軍本部にて
『ドレスローザに…ですか?』
「あぁ、君に頼みたい。というよりはもう君しか居ないんだ。ミスティちゃん。」
青雉はそう言い頭を下げた。ミスティが反応に困っていると隣に座っているレインが声を荒らげた。
「断る!流石に海軍大将である貴方の頼みでもロゼをドレスローザに行かせる訳には行かない!此奴はCP9だ。徐々例の任務があるのでは?」
『…例の任務?』
ミスティはレインの言う"例の任務"と言う単語に引っかかった。すると、青雉はやれやれという様子で話し出した。
「レイン、落ち着け。ミスティちゃんも悪かった。順を追って話す。まず、ミスティちゃん、君の仲間CP9のロブ・ルッチ達が今就いている任務内容は知っているかい?」
『いぇ、聞かされていません。私がCP9に配属された時にはもう彼等は任務に就いていましたので。』
ルッチという単語にミスティはレインをチラッと見たが気にしていないようだった。
「そうか。先ずはそこからだな。彼等は極秘で古代兵器プルトンの設計図を手に入れる為にウォーター・セブンに潜入している。そしてそれに伴い要人ニコ・ロビンの拿捕だ。」
『なっ!?』
「驚くのも無理ないが真実だよ。そしてそれはあと半年位で方がつきそうだ。その時にミスティちゃんにもCP9として残っている他のCP9達と一緒に作戦に参加して欲しい。」
(プルトン…ニコ・ロビン…どうしよう。まさかそんな事になっていたなんて。プルトンもマズイけどニコ・ロビンが捕まったらっ…!)
「ロゼ?大丈夫か?」
レインのミスティを心配する優しい声が耳に届いた。
『あ、はい…すみません。少し驚いてしまって…』
「ミスティちゃんなら余裕だよね?その件は心配してないよ。CP9は優秀だからね~必ずプルトンの設計図とニコ・ロビンの両方を手に入れると信じてるよ。」
青雉の視線にミスティは背筋が凍りそうだった。