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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第27章 海軍の御用Ⅱ


──翌日

「ミスティ、これ使え。」

『これ、どうしたんですか?』

「届けさせた。海軍本部に行くにはこれが都合が良い。」

『海の上なのに?』

「まぁな。」

レインはふっと笑いミスティに包みを渡した。

──

「おぉ、お疲れさん。」

海軍本部に到着した軍艦を大将自らが出迎えた事に海兵達は驚いた。

「クザンさん、只今帰還しました。態々港までご足労頂き有難うございます。」

「いや~客人のお出迎えもあるからな~思ったより遅かったな。」

「途中海賊と一戦交えました。時間を要したことで向こうが航路を外れ逃すことになりました。申し訳ございません。」

「あらら…2人は協力してくれなかったの?」

クザンにそう言われた海兵は首を傾げた。

「2人とは…?」

「今回の客人の2人だよ。それしか居ないでしょ~」

「あのお二方にですか?一般市民にそのような事…」

海兵達の神妙な顔と質問にクザンは驚いた。

「え、言ってなかったっけ?」

「??」

「あの2人は…」

ガチャ──

「ミスティ、行くぞ。」

『はい』

(((((あれは!?まさかっ!?)))))

甲板から港へ梯子を使わず軽やかに降り立った2人。そしてその出で立ちは船に乗せた時と明らかな違いがあった。男は黒いスーツを身に纏い、女は黒のトレンチコートを羽織りロングブーツを履いている。観光客の装いだった2人と同一人物とは思えない程の威厳が有り、何故か今の方がしっくりきた。

「よぉ!レイン、ミスティちゃん!!」

「…相変わらずの人遣いですね。」

『ご無沙汰しております。』

(((((レイン?ミスティちゃん?)))))

「あの…クザンさん、もしかしてあのお二方は…」

一般市民だと思い船に乗せていた客人の正体に薄々気付き始めた海兵達は上司に恐る恐る質問した。

「あぁ、2人は政府の役人だ。CP8のスティルハート・レインとCP9のロゼ・ミスティちゃん。」

(((((ギャーっ)))))

男の方、スティルハート・レイン。強さと賢さを兼ね備えCP内でもその実力は折り紙付。そして女の方、ロゼ・ミスティ。最強部隊CP9の1人で諜報能力はピカイチ。そしてなんと言っても群を抜く美貌の持ち主。綺麗な脚線美がロングブーツに隠れているのが残念なとこ。
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