【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった
第27章 海軍の御用Ⅱ
キィ…
『はぁ…』
風に当たれば少しはスッキリするだろうと考えていたミスティだったが気持ちは沈んだままだった。
向かっているのは海軍本部。今回呼び出しの張本人である青雉ことクザンをはじめとする3大将や幹部級のエリート海兵が在籍している。今所属する世界政府も敵地であることには変わりないが、そこは経験がある点で勝っている。何かあれば成す術が無いとミスティは思った。
(何か嫌な予感がしてならない…何だろう。この感じ…)
寒さなのか不安からか震える肩をミスティは自身の手で抱き締めた。
「眠れないのか?」
『…っ!』
振り返ると寝ていると思っていたレインが顔だけ此方に向けていた。
「ミスティ?」
『あ、そうなの。外の空気を吸えばスッキリするかなって思ったんだけど。』
「気分が悪いのか?」
『そういう訳じゃないの。何か調子が変で…休暇で鈍ったのかも。身体動かしてなかったから。』
ミスティはそう言いながらベッドに潜り込んだ。
「なら運動するか?」
『え?』
「身体鈍ってるんだろう?俺が協力してやる。」
『協力って何を…』
驚いてレインの方を見るとレインは自分のベッドから降りミスティのベッドに足をかけ覆い被さった。
『レイン!?何してるの!?』
「何って…運動。今のお前なら1回で熟睡出来る。」
『なっ…///』
そう言いレインはミスティの首筋をつーっと撫でた。
『ひゃっ…』
「冷てぇ…こんな時間に外に出るからだ。バカ。」
『ごめんなさい…』
「あっためてやるから俺だけ見てろ。」
『でもっ///海兵の皆が外に居るし…』
ミスティの抵抗が自分とのセックスに対してではなく周りの海兵達の存在に対してである事にレインは気分を良くした。
「聞きてぇ奴には聞かせとけ。後で自分が辛くなるだけだ。」
行為中のミスティの声は他のどんな媚薬よりも身体を熱くし精神を痺れさせる事をレインは身をもって知っている。外の海兵達が聞いてしまえば自分自身が辛くなる事は容易に想像出来る。それを鎮める事が出来るのは声の本人との行為だけ。それが許されるのは唯1人。
『レイン?』
「前言撤回だ。すぐには寝かせてやれない。」
言葉の意味を理解したミスティは顔を赤くしながらレインの首に腕を回し身を委ねた。