【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった
第26章 恋人との休暇
※レイン視点
寝起きに俺が居て良かったと安心するミスティが新鮮で愛しさが爆発した俺。気持ちをぶつけるよう楽しんでいた時間をぶち壊した電伝虫。相性は最悪。
ガチャ…
「はい。」
「よぉ!レイン!元気かぁ~?」
「……。」
アイマスクを被った様相に擬態した電伝虫に溜息しかなかった。
「通常運転ですが何か?」
「冷たいなぁ~ところでお前今どこ?」
「今休暇中で…」
「はぁ!?お前が休暇!?どーしちゃったのよ~」
休暇中である事、島の名前の2つを伝えようとしたところ途中で遮られた。
「何か?」
「いや、だってお前が?俺が休めって言っても休まないじゃない!」
「当たり前です。貴方は俺の上司ではないですから。それで用件は何ですか?」
「あぁ、悪い。お前、海軍本部に来れるか?話がある。」
今この時、電伝虫で伝えられない話か…行くしかないが何故今なんだ。ミスティの存在が頭を過ぎる。
「…分かりました。ただ休暇中で船がありません。」
「お前の居場所教えろ。近くの部隊に寄らせる。」
「了解。」
船の手配の為に島の名前を伝えた。
「…お前そこリゾート地じゃねぇか。珍しいな。わざわざそんな所に。」
「此処で世界政府の役人として出席しないといけないパーティーがあったので。」
「ふ~ん。そこなら今日には行けるぞ?」
「明日の朝にして下さい。今日は既に予定があります。」
「お前!女と居るな!やるなぁ…パーティーで知り合った女か?」
「違います。」
「相手によっちゃ俺も鬼じゃないから明日まで待つぞ?」
天秤に掛けてきやがった。クソが。半ばヤケクソで答えた。
「ロゼです。時間が取れたので色々してやりたいんで。これで良いですか?」
「え!?ミスティちゃん?なら俺も協力しないとなぁ~それならミスティちゃんも一緒に連れて来てよ。彼女にも用がある。」
「ロゼに…用ですか?」
「安心しろよ~取って食ったりしないから~」
俺は呆れたが了承の意を伝え時間を確認した。
「へぇ、今からお前はミスティちゃんとよろしくやるのかぁ…良いよなぁ。あの胸とお尻をひとりじ…」
ガチャ
一方的に切り、ミスティとの時間の限りが明日までになった事に苛立ち、俺は盛大な溜息と共にソファに背を預け天を仰ぐのだった。