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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第24章 黒と白


※レイン視点

ベッドで眠るミスティの頭を撫でながら俺はミスティに優しく話しかけた。

「2人の時はいつも寝てるな…お前は。」

フッと笑いながらミスティの先程の様子とカイの話を頭で整理した。

俺との約束──

"他の男の前で隙を見せるな"

これしか無い。あの時ミスティの気持ちへの返事はしなかった。ただ、あの時からミスティは俺の特別だった。だが一緒には居られない。俺が傍に居ない間にミスティは色々な奴等からモーションを掛けられる。それだけ魅力のある女だ。俺の前以外で俺しか知らない此奴を見られるのが嫌だった。だから、そう伝えた。

その約束を破ったという発言と倒れる前に僅かに聞こえた言葉。その2つから導かれる事は1つしかない。

──他の男に抱かれた

経緯は分からない。任務なのか襲われたのか…望んだのか。相手の男を六式の餌食にしてやりたいが、ミスティを自分のものであるかのような発言をしながら守れなかった自分に怒りが湧いた。

「ミスティ…お前を追い詰めたのは俺だ。」

泣きじゃくり腫れてしまったミスティの目元を撫でた。

そんな状態で迎えたパーティーでの出来事が此奴にトドメを刺した。ステラが言い放った事は何もステラだけが思っていることではない。闇の正義を掲げるCP9は重要な部隊だが、俺達と違い非協力的な市民の殺しの許可が上から出ている。それ故、一部のCPはCP9を暗殺部隊と言う者もいる。

コリンやセツナ、勿論俺もだがミスティの事をそんな風には思って居ない。だが、あの時あの場で俺は何も言わなかった。俺に腕を絡ませながら言い放ったステラの発言をスルーしてしまった。

「悪かった…」

『ん…』

長いまつ毛が揺れ閉じられていた目がゆっくり開けられた。

「…ロゼ。」

『レ…イン?私…』

「過呼吸になってぶっ倒れた。」

状況を掴めていないミスティに事実のみ伝えた。

「今日はゆっくり休め。」

『……。』

休めと伝えるとまた思い詰めたような顔をしたミスティ。

「どうした?」

『私…あのっ…』

「ゆっくりで良い。」

『レイン…』





──離れていた間に何があったのか教えてくれ。ミスティ。
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