【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった
第23章 トラブルメーカー
※コリン視点
「……。」
「……。」
朝から僕達は何を見せられているんだろう。僕とセツナは目の前の光景に目を疑った。
「何で此処にステラが居るの?」
「…これは、そういう事なのか?」
昨日はバタバタして解散になった為、レン兄ぃへ予定の確認をしようと朝一でセツナとレン兄ぃの部屋に来たんだけど。レン兄ぃにしては珍しく鍵が開いていたから気になって部屋に入ったんだ。
「ん…」
部屋には居るはずの人間は居なくて代わりにランジェリー姿のステラがベッドで寝ていたんだ。
「…セツナ、僕は夢でも見てるのかな?」
「夢ではないが夢だと思いたい…」
レン兄ぃは居ないけどこれはつまりその…情事の後ってやつ?昨日はレン兄ぃはミスティを医務室に運んで行った。それなのに、まさかこんな…
「コリン、取り敢えずステラを起こす。」
「そうだね…おい、ステラ!起きろ!」
未だベッドで眠るステラに声を2人で掛けると、気だるそうにステラが身を起こした。
「ん~…何ですか?2人共。」
「お前こそ何だ?ここはレインさんの部屋だぞ!」
「分かってますよ…怒鳴らないで下さい。頭に響く。」
「取り敢えず服着てこっから出ろ!」
「何で私が出て行かないと行けないんですか?まだ眠いのに~」
怒鳴るセツナに面倒臭そうにするステラ。僕は苛立ちを抑えステラに言った。
「ステラ、早くしないならその格好のまま連れていくけど。」
僕の怒りを含んだ声色に渋々という感じでステラが応じた。
主不在の部屋に居座るのも気が進まないから3人で朝食をとりながらレン兄ぃからの指示を待つことにした。
──
「…で?何でステラがレン兄ぃの部屋に居たの?」
僕は気になっている事をステラに尋ねた。
「何でって…見たら分かるじゃないですか?それとも…わざわざ言わないと分からないんですか?」
「はぁ…」
挑発するようなステラの態度に僕は溜息しかない。
「ステラがレン兄ぃの事、好きなのは知ってる。でもレン兄ぃは…」
「そんなこと!どうしてコリンに言われなきゃならないの?」
動かしていた食事の手を止めステラが言った。
「私が誰を好きになろうと勝手。レインさん特定の女を作らない事も知ってるわ。何か問題が?」
「「……。」」
僕もコリンも何も言えなかったが、僕達が思い浮かべるのは唯1人の女性。
