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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第19章 海軍の御用


ミスティはアイスコーヒーをクザンとレインに渡した。

『ミルクとお砂糖、必要でしたらどうぞ。』

「ありがとねぇ~ミ…」

「ロゼ、です。」

またレインが阻んだ。

『呼び易いようにどうぞ。では、私はこれで失礼しエニエス・ロビーへ戻ります。スパンダム長官より任務の為、帰還せよとの事でしたので…』

ミスティは先程、電伝虫に掛かってきた長官からの言葉を伝えた。

「あら~そうなの?大変だねぇ。」

「……。」

『…スティルハートさん、色々ご迷惑をお掛けし申し訳ございませんでした。半年も居座ってしまい…CP8の本部なのに。有難うございました。』

ミスティはレインに謝罪とお礼を伝えたが、レインはミスティの事を1度も見ることなく短く、あぁ、とだけ言った。

──ズキッ

(迷惑しか掛けてないもんね…当然か。言うんじゃなかったな。)

ミスティはそう思いながらも顔には出さず、では、と部屋を出ようとした。

「あぁー何なら俺の船で送ってくよ~?」

『えっ?』

「ある要人の件でスパンダムの所にも行く必要があるんだが、面倒でさぁ。でも道中、君が居るならこれから行くことにするわぁ~」

『でも…』

「いいのいいの!あ、男ばっかでむさ苦しいけどねぇ。」

そう言いながらクザンはレインを見た。

「うちのヤツら、良い奴ばっかだけどこんなかわい子ちゃん、見慣れてないからなぁ。鼻血出すかもなぁ」

『鼻血…ですか?よく分かりませんがご迷惑でなければお願い致します。』

「おい、ロゼ…」

「そうと決まれば早く出ないとねぇ。じゃあレイン、またなぁ~」

アイスコーヒーを飲み干し立ち上がったクザンはミスティの肩に手を回しながら部屋を出ていく。

「アイツら喜ぶだろうなぁ~」

『??』

楽しそうなクザンと状況の分かって居ないだろうミスティの様子にレインははぁーと盛大な溜息をし、大将のお帰りを見送る為に2人の後に続いた。
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