第2章 二夜目.ファンには夢を、君には愛を
ただ大和の巧みな舌使いに翻弄され、頭も心も身体もふわふわと心地が良い。そんなところへ不意に、下肢から強い快感が駆け上がる。
大和は、一年かけてエリの弱いところ、好きなところを知り尽くしていた。
『っひ、ぁ…!!』
とろりと濡れた肉芽を押し潰されて、高い声を上げながら身体をくねらせる。そんなエリを、大和は熱の込もった瞳で見下ろしている。もっと、淫らな姿を見せて。もっと、切ない声を聴かせてくれとその目が言っている。
だが、何も相手の身体を知っているのは大和の方だけではない。エリは目に涙を溜めながらも、大和の両脚の間へと手を伸ばす。
まだ触れてもいなかったのに、もうはち切れそうなそれを弱い力で握り込む。すると大和は、困ったような照れを隠すような表情で微笑んだ。
『っん、は ぁ!や、まと…っ、ふっ、んんっ』
「ッ…、は…ぁ。エリ…!」
互いの名を呼んで、また互いの唇を貪る。
握ったものの先端から、切なくてとろみがある雫が溢れてくる。ゆるゆると上下に擦ってやれば、粘着質のある音が部屋に響いた。
それに応えるように、大和もエリの下を慰める。二本にした指を、熟れた蜜壺に挿入。少し中で動かされただけで、壁がきゅんきゅんと二本指を締め付ける。激しく掻き乱されれば、早く大和が欲しいと飛沫が溢れた。