第4章 四夜目.恋のかけら
「こんな狭いとこに、ほんとに俺のが入んの?なんか…壊しちまいそう」
『大丈夫。そんなに、やわじゃないよ』
「そっか…。でも、出来るだけ、優しくすんな」
暗がりに目がすっかり慣れて、環の顔が、表情がよく窺えた。入り口の浅いところに、彼の括れがゆっくりと収まる。
『ん…!』
「…っ、」
そのままゆっくりと腰が進められる。とろりと、温かな蜜が溢れた。
圧迫感はあるものの、痛みはない。対する環は、強過ぎる快感に眉根をきつく寄せていた。声を懸命に殺す彼を見て、エリは胸がきゅっとなる。
「や、ば…。中、あっつい…」
『ん…っ。気持ち、良い?』
「んー…とけそー…」
環は、小さく身を震わせる。
「動いても平気?多分、すぐイっちゃうと思うけど」
『いいよ、動いて。タマちゃんの好きなようにしたら、いいから』
その言葉が引き金となったみたいに、環は腰の腰は律動を始める。エリは一際高い声で鳴いた。
「っ、ひ…、ゃっあ!!」
彼女が仰け反り、喉元が露わになる。環はほぼ無意識で、その目が覚めるような白に舌を這わせた。ざらりとした感触と、湿った吐息がエリを襲う。
環は、自分が動く度に揺れる二つの双丘を両手で包む。彼はもうその柔らかな感触の虜のようであった。頂にある果実を刺激されれば、エリは否が応なしに彼を締め付けてしまう。
「ッつ!エリ、も…イクー…」
不意に名前を呼ばれれば、エリの終わりもまた近くなる。
『んん…っ!私も…、一緒に』
両の乳房をきゅっと掴み、環はこれまでの我慢を全て解放するように強く腰を打ち付ける。二人の熱い吐息が、激しい水音の中に溶けた。
「は…、!エリ、出る…!」
『〜〜っイク、イクっ!』
二人はどちらからともなく相手の唇を求め、合わせた。