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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第51章 生き方


"お前を尊敬しているよ。先に逝った同期も同じだ。俺達にはできない生き方をお前はやったんだ。だが…組織に従い地位を守ることが必ずしも家族を守ることに繋がるわけではない"

あいつにそう言われた。



"今この小さな世界が変わろうとしている。希望か、絶望か。選ぶのは誰だ?誰が選ぶ?お前は誰を信じる?"




「ナイルさん?」


ボーッと紅茶を見つめたままのナイルを訝しげに見るルーナ。
それにハッと気づいたようにナイルは顔を上げた。

「すまん。ちょっとあいつとの昔のことを思い出してな。俺はあいつに…結構酷いことを言ったことがある…」

「それは…どんな?」



"俺もマリーに惚れていた。"

"はっ、そんなことは知ってたよ!だがお前が選んだのは巨人じゃねぇか!マリーより巨人の方がいいなんてどうかしてるよ!"



「そうですか、でも、別にそれって酷いことじゃないですよ。だって…事実ですもん。それがあの人の生き方だった。後悔はしていないはず。」

ルーナは少し寂しげに眉を下げて笑った。

「私もそうですしね…でも私だって…後悔はしていないし、するつもりも無い…」

そう言って無意識に薬指の指輪を撫でた。

それを見つめながらナイルが複雑そうな表情で言う。

「そういえば、今はハンジやリヴァイはエレンたちを連れてマーレへ潜入調査へ行っているようだが…」

「ええ、そうなんですよ。」

「なぜ君は行かなかったんだ?」

ルーナがポカンとした表情になったかと思えばまた笑みを零した。

一時期はエルヴィンから、ルーナの精神状態が危ういと聞いていたが、今の彼女を見る限りだと、よく笑いよく話すので随分安定したのだと思った。
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