Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第49章 生死
「なら…リヴァイは私の太陽…」
その言葉にリヴァイの目が見開かれる。
"月がなぜ光っているのか知ってる?
月は太陽の反射だからさ。"
またもリンクの言葉が反芻された。
月の光は太陽の反射…
ルーナはそれを知っていたのだ。
太陽は…
燃えさかる星に照らされなければその存在を知られることのない新月のようにも思う。
でも…
「あなたが光を反射させて照らしてくれるから、私はここにいることができる…」
闇を照らす光の存在は大きい。
そこに一筋だけでも光が差し込めば、まるで希望に導かれるように瞳が輝く。
雲に隠れて月が見えない夜は、生物を不安にもさせる。
月は夜の太陽とも言える。
闇の恐怖を払う存在。
「私を照らしているのは間違いなく…」
2人の瞳が切なく揺れ動いた。
「リヴァイ…あなただよ…」
瞬間、リヴァイの唇が一瞬にして強くルーナの唇に押し付けられた。
"毎晩、兄である太陽神ヘリオスが西の空へ沈むと、妹である月の女神ルーナは2頭の白馬に牽かせた黄金の馬車に乗って天空に昇っていく。明け方になるとエオスという神と入れ替わってルーナは西の海に沈んでいくんだ。"
すれ違い、出会うことがないなんて関係ない。
俺たちは同じ魂を持っている双子みてぇなもんだ。
どちらも太陽でもあるし月でもある。
「は…ルーナ…っ…」
荒々しく口内を掻き回す。
狂ったように溢れ出てきて止まらないこの感情はなんだ…
"月が大きくなればなるほど、人の感情も大きくなるんだ。楽しい気分ならもっと楽しくなるし、落ち込んでいればより深く落ち込む。怒りや悲しみも…"
俺のこの感情は…
いつも感じている、抑えきれないこれは…
「愛してる…」
狂おしいくらいに、壊しちまいたくなるくらいに…
お前のことを…
愛してる…
その言葉を何度も囁きながら口付けを繰り返す。