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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第49章 生死


「だがな、あのお2人は非常に忙しい上に立場ってものもある。頼むからお2人の負担になるようなことだけはしないでくれ。」

これ以上問題を起こされたらたまったもんじゃない。
自分だけがこうして庇えるのにも限度がある。

3人がその言葉に、ようやく少し反省の色を示し、しょんぼりと俯く。
さすがにそろそろ態度を改めなくてはならない。
そう納得する。

その様子に、バリスは今度は優しく言った。

「遅すぎることは何もない。お前らの望みもきっと叶う。…驚きを目にして、感じたことのないことを感じて、様々な価値観に触れてほしい。誇りを持って生きろ。道を見失ったら、自分の力でやり直せばいい。」

その言葉は今の3人の心に大きな何かを落としていった。



ガタタッ

「やはりここにいたか…」

「っ!リヴァイ兵長!?」


突然リヴァイが入ってきたものだから皆目を丸くする。

と…

リヴァイの後ろからルーナまで顔を出した。


「「かーさん!!」」

3人の嬉しそうな声にルーナは苦笑いする。

「おいてめぇら、そうやって呼んでいるから他の奴らを怒らせたんだろうが」

リヴァイの一喝で、3人はムッとした表情を浮べる。
ルーナはそんな3人に、優しく諭すように言った。


「私はね、正直嬉しいの。そんなふうに自分のことを呼んでもらえる日が来るなんて思っていなかったから…」

リヴァイとバリスは複雑そうに視線を落とした。
ルーナが子供を堕ろしたことはもちろんここでは2人しか知らない。

「家族ができたみたいで、親になれたみたいで、すごく嬉しい…もっと呼んで欲しいって、思う…。でも…それは私たちだけのときにしてほしいかな…その時間は私だけの宝物にしたいの…」

こんなに切なそうな顔をして切ないことを言われれば、さすがの3人でも首を縦に振る他ない。

ルーナは笑って、ありがとうと言った。

親や家族を知らない3人が、自分たちのことを両親と呼びたい気持ちは分かる。
だからリヴァイもルーナも黙ってはいたが、先程の騒ぎを聞きつけて、やはり親ではなくきちんと上官として話直そうと思ったのだ。
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