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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第48章 才能


「あなたは天から授かりし才をお持ちのようにお見受けしました。初めてあなたを見た時から…」

…そういう方が世界を変えていくのですよ。

イェレナは真剣な目をしてそう言った。



"ねぇ、フロック、あなたの信念は、なに?"

"俺もあなたと同じように、全てを投げ打ってでも勝利することです。俺らエルディア人の勝利。それを脅かす奴ら全員への報復。敵を駆逐すること…"

彼はきっと、自分を信じて誰かを信じて
実力を発揮できる子だ。



「あなたの中の神は、あなた自身かもしれません。」


そうか、私も…
ニコロやフロック、イェレナさんのように、自分を信じなくてはならない。
そうじゃなければ何も変えられない。


「…私の信念は…私の夢は…この島の勝利…この島の皆が平和に暮らすこと。」

イェレナは目を細めてルーナの手の上に自身の手を重ねた。

「はい。大丈夫です。そのために私たち義勇兵は"彼"と共に、この島を救います。そして新たな世界を創るのです。争い合い、憎み合い、疑い合うことのない、平和な世界を…」


この人は強い味方。
信用できる気がする。
そう思った。


「イェレナさんは、とても自身のことを信じているんだね…」

当たり前だと言うようにイェレナは目を細めて笑った。

「私は何人も裏切り、殺してきたのですよ。信じさせては裏切る、信頼させては裏切る。それでも神を信じ続けている自分を信じている。だから何の躊躇いもなくできることです。」

確かに初めてこの島に来た時も、逆らうマーレ兵を躊躇なく一瞬で撃っていた。
今の言葉は残酷な響きだったけど、でもとても重く大切なことを言われた気がした。


「希望はいいものですよ。多分最高のものだ。そして、いいものは決して滅びない。一緒にがんばりましょう」

「ありがとう、イェレナさん…」

2人は力強い握手を交わした。
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