Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第47章 魔神の犬と猫■
「お前は布団の中に入ってろ」
「えぇ?!いやいや私も出るよ…」
ルーナも急いでバスローブを身につけて、扉の前に向かうリヴァイの肩をつかんだ。
「私が開けるから」
「あ?」
「だってリヴァイすぐハンジに暴力振るうんだもん」
「あれは暴力じゃねぇ、躾だ」
「はいはい、分かったから下がってて。」
舌打ちするリヴァイを背後に押しやってルーナは扉を開いた。
「っ!え…あなたたち…」
リヴァイはルーナの背後からそちらを覗くと、腕を組んでたちまち顔を顰めた。
「なんだ、てめぇら…こんな朝っぱらから上官夫婦の邪魔をしに来るとはいい度胸じゃねぇか」
そこにいたのは笑顔の、レオン、ブルーノ、ロジーネ…
それと…
「なぁにその猫ちゃんは?」
「あぁ?!なんだと…っ!」
ルーナの言葉にリヴァイが視線を走らせる。
ロジーネが猫を抱えているのだ。
「あのね、母さん、父さん、この子が、」
「と、とりあえず入って!」
ルーナは急いで3人を部屋へ招き入れた。
3人はルーナとリヴァイのことを、時折、両親呼ばわりするのだ。
ルーナ的にはそれは別に良いのだが、他の兵士たちの間ではもちろん怪訝な顔をされるしますます3人への態度が厳しくなるばかりだ。
しかしいくら2人が注意してもたまにこう呼んでくるので、今ではほとんど諦めている。
「っ…獣をこの部屋に入れるんじゃねぇっ」
「ま、まぁリヴァイ。落ち着いて」
狼狽えるリヴァイを諭すようにルーナは4人をソファーへ座らせた。
バスローブ姿の2人を前にしても全く悪びれた様子もなく3人は口々に言った。
「この子が迷い込んでたの」
「俺らとりあえず食料庫行ったんだけど鍵しまってて」
「まだなんもやれてねぇんだ、きっと腹減ってる」
「そう、でね朝練してたら、にゃ〜って声がして厩舎の中で」
「馬に食われなくてよかったよな、」
「いや馬のエサにはならねーだろ、あ、でも、」
「・・・」
「・・・」
全く支離滅裂な会話に2人は困惑する。