Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第47章 魔神の犬と猫■
うっすらと天井が目に入る。
この瞬間ほど虚しいものは無い。
また現実に引き戻され、1日をスタートさせなくてはならない。
リヴァイはまだ眠っているルーナの体を抱き寄せた。
随分と筋肉質な体になったと実感する。
昔とはだいぶ体つきが変わった。
もちろん女性らしさはあるが、腹筋や二の腕の筋は深くなっている。
そして傷だらけのその体には、所々に昨夜自分がつけた所有印がある。
自分の体も同じだ。
近頃全く肌を合わせていなかったから、消えていたそれをまた互いにつけることができた。
できればまた消えてしまう前に今度こそ間隔あけずに抱きたい。
そう考えながらルーナの瞼にキスを落とした瞬間、その瞳が開いた。
「…起こしちまったか?」
「んん…リ…ヴァ…」
さっそくキスをねだるルーナの唇を奪う。
甘い吐息が漏れ、昨夜散々搾り取られたはずの下半身にまた熱が集まってしまう。
唇が離れたかと思えば、ルーナが静かに言った。
「ね、結局昨夜はどっちが先に潰れた?」
リヴァイは第一声がそれかよ、と思いながらため息を吐く。
そして思考を巡らせる。
「…どっちだ…覚えてねぇな…同時か?」
「えー…」
なにが、えー、だ。
こいつはなんのためのセックスだと思っていやがる…
リヴァイが少々不機嫌そうに口を開いた。
「お前なぁ、」
その時、ドンドン!と激しいノックの音。
2人同時にビクンと体を強ばらせた。
ドン!ドン!
「チッ…」
「え、なに?びっくりした…ハンジかな?」
「だろうな…こんな朝っぱらからなんの気遣いも無しに押しかけてくる奴なんぞあの変態奇行種しかいねぇ…」
リヴァイは心底不機嫌な顔になり、深く眉間に皺を刻みながらベッドを降り、バスローブを身につけた。