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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第47章 魔神の犬と猫■


ルーナは言われた通り、今夜は早めに部屋に戻った。
今では2人の部屋は1つになっている。
2人のプライベートの部屋と、執務室として使う部屋、それを二つに分けたのだ。

少し早く来すぎたか…

リヴァイはまだ仕事中なのだろう。
夕食後も遅くまでリヴァイに指導をつけてもらいたいという兵士は後を絶たない。

ルーナは自分のことはさておき、リヴァイの容赦ないあの厳しい指導を自ら受けるだなんて皆偉いなぁなんて思いながらひとまず風呂を溜めた。


「暇だから掃除でもしようかな」

て言っても、この部屋はさすがに潔癖症の2人の部屋ということもあって見事に綺麗だ。

床は自分の姿が鏡のように映るほどピカピカだし、本や棚にもホコリひとつ無い。
壁も机もソファーも完璧に綺麗だ。

部屋をぐるりと歩き回る。

給湯器の横に綺麗に並べられている数々の茶葉、お揃いの美しいティーカップを愛おしげに見つめる。

大きな鏡台の前に自分の持っていたお揃いの懐中時計を置く。
それぞれの置き場所もきちんと決まっている。

引き出しを開けると自分のアクセサリー類の数々が律儀に並べられている。
そこに、今日付けていたものを全て戻す。

机の上には昔リヴァイ班から貰った互いの絵が額縁に入れられ並んでいる。

壁にはダリがくれたあのプロポーズの日…夕陽の中の2人の絵。
そしてリンクのくれた虹の絵。

寝台の隣のサイドテーブルには2つの水晶。

ほかの引き出しやタンスには互いの物や服が整理整頓されている。

しかし、開かない引き出しが一つだけある。
その鍵はリヴァイが常に持っていることは分かっている。

そしてその中には、護身用のナイフや注射薬、取り上げられた精神安定剤や妙薬が入っているだろうことも。

今のルーナはもうそれらを欲してはいない。
あれから本当に生まれ変わったかのように、心も体も乱れていないのだ。
何かがふっ切れたのか、本当に悪魔として生まれ変わったのか、
自分でも分からないが、不思議なことに…
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