Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第47章 魔神の犬と猫■
そしてルーナには一際目をかけている新兵がいた。
それは地下街で拾ってきたあの子供たち3人。
レオン、ブルーノ、ロジーネだ。
彼らはもう14歳になっている。
初めて見つけた時は11歳だった。
"どうせ神も天使もいなくて残酷な世界なら、私と一緒に悪魔になってみない?"
地下でルーナから受けた1度目の誘いはこれだ。
そして2度目の誘いは…
"いずれにせよやべえ世界しかねぇんなら、いっそもっとやべえ世界を見てみたいとは思わねぇか?…お前ら、調査兵団へ入らないか?"
リヴァイの言葉だ。
"ここで一生、光を見ずに生と死の狭間でしぶとく生きるか、地上で俺らと共に闘い、生と死の狭間で光に向かって生き急ぐか…好きな方を選べ。"
数週間後に、リヴァイとルーナが2人で地下にやってきた。
…悪魔の迎え…
神と生に執着している3人は、その迎えを受け入れた。
そして新たな扉を開き、2つの光に照らされた道を歩き始めたのだ。
"死と常に隣り合わせにいた人間とそうでない人間との"生"に対する執着は天地ほどの差があり、
そしてその執着こそが、時に多くの命を救う力になるのならば、、
神に執着しているこいつらは、生に執着しているとも言える。"
リヴァイはそう言った。
そして、
"ルーナ、どうやらあのガキ共はお前の迎えを待っているらしい。"
リヴァイはまた地下にルーナを連れ出すことに最後まで渋っていたが、亡きメリッサとの約束と、3人を救い出したいという思い、そしてエルヴィンの遺した言葉がそうさせた。