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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第46章 烟月



…なぜお前はいつも、
迷惑迷惑とその単語ばかり口にするんだ?
なぜ分かってくれない…



「はぁ…今までの俺の言動のどこかに、俺がお前を迷惑がっているところが1つでもあったか?なぜそう湾曲して解釈する?」


ルーナは下唇を噛んで視線を逸らした。

バリスの言葉が反芻される。

"リヴァイ兵長はあなたのことを迷惑と思ったことは1度たりともありません。ルーナさんにどれだけ尽くしていても、見返りを求めたことすらない。そもそも尽くしているという感覚すらない。それは無償の愛。つまり本物の愛なんですよ"



何も言わないルーナには、リヴァイの鋭い眼光が突き刺さったままだ。

「まるで見当違いな解釈をされる前に、俺から全力でぶつかってやろうか?」

「…たまに、わからなくなる。自分の存在は、リヴァイにとって良いものなのか悪いものなのか…」

それを聞いたリヴァイの目が見開かれる。
違う…
それを感じているのは俺の方だ。
ずっと思ってきた。
でも俺はお前にも誓ったしあいつにも誓った。


"誰かと寄り添い合い、共に歩み、共に生きていくということは、互いのそれを支え合うということと同義だ。
そしてそれは時に、鬱陶しいと感じることもあるだろう。
なぜなら、どちらかが躓いたり転んだりすれば、それによって自分も転びそうになるからだ"


俺は…そうなったとしても鬱陶しいとは思わない
そう答えた。


"ならば自分もその手に引かれて躓いたり転んだりするのではなく、自分がその手を引っ張りあげ、また相手を立たせなくてはならない。
置いて行くということも許されない。
転んだ相手の傷は自分が治してやり、そしてまた隣で歩みを進めていく。
…共に生きるということはそういうことだ。"


エルヴィン、俺は…
間違ってないよな?


こいつの傍にいることは
正しいことなんだよな?


また苦しめてしまうかもしれない
悲しめて辛い思いをさせてしまうかもしれない


でも…


"恋に落ちている時ほど、苦しみに対して無防備なときはないわ"


アリーの言葉が脳裏で反芻された。
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