Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第44章 悪魔の誘い
「昨日の姉ちゃんも同じこと言ってたな…」
「あ?」
それはルーナのことだろうか。
あいつもこいつらと会ってたのか?
"どうせ神も天使もいなくて残酷な世界なら、私と一緒に悪魔になってみない?"
3人の脳裏には今、ルーナの言った言葉が反芻されていた。
「神も天使もいないんなら、悪魔になってみるのもいいかもね。そしたら神や天使が現れて…救いの手でも差し伸べてくれるかもしれない。」
「そうだな、俺らが中途半端だからダメなんだ、もしかしたら。」
「どうせ残酷な世界なら、あの人と一緒に悪魔に…」
リヴァイは顔を顰めた。
なんの話をし始めてやがるんだこいつらは…
「いずれにせよやべえ世界しかねぇんなら、いっそもっとやべえ世界を見てみたいとは思わねぇか?…か。くくく…面白いかも…」
リヴァイの先程言った言葉を繰り返して不敵な笑みを浮かべだした。
そうだ、こいつらも…
エルヴィンが言っていたように俺らと同じだ。
死と常に隣り合わせにいた人間とそうでない人間との"生"に対する執着は天地ほどの差があり、
そしてその執着こそが、時に多くの命を救う力になるのならば、、
神に執着しているこいつらは、生に執着しているとも言える。
「お前ら、調査兵団に入らないか?」
「「え…?」」
「ここで一生、光を見ずに生と死の狭間でしぶとく生きるか、地上で俺らと共に闘い、生と死の狭間で光に向かって生き急ぐか…好きな方を選べ。」
悔いのない選択を…
どっちみち結果は誰にも分からないんだ。
どちらに転ぶか分からない博打。
人生なんてその繰り返しだ。
悪くない。
せめてそう思える生き方をしろ。