• テキストサイズ

Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第44章 悪魔の誘い


「おい、返事をしろよ。失礼な奴だな…」

「…お前こそ失礼な奴だな。質問を最初にしたのは俺だぞ。…それに、お前みてぇに顔すら見せない輩に個人的な話なんかするかよ」

ディーターはあえて苛立ったように言い放った。

すると男は、暫し沈黙してから低い声でボソリと先程の質問に答えた。

「あぁ。どうやら流行ってるらしい。」

「…へぇ。そうなんだ。地上では地下の見学が流行ってるんだ。へぇ〜」

ディーターはさぞ面白そうに笑いながらも、ルーナに関しての思惑があり尚も聞いた。

「それで?あんたはここへ何しに来たの?立体機動だっけそれ?なんか懐かしいなぁ〜」

男が身に付けている装備を見ながら薄ら笑う。

「…昨夜、地上からここへ来た女を知ってるか?そいつが何をしていったのかを探りに来た。」

「…っ…」

ディーターはやはり…と言った顔をなるべく出さないよう息を飲んだ。

「…さぁな、俺は知ら」

ガガンッ!!


突然男に壁に押しやられ手首を後ろ手に捻られた。
まるで昨夜のルーナとそっくりだと思ってしまった。

「まっ…待て待てお前までなんなんだよ」

「俺は嘘つきは嫌いだ。正直に吐け。なにしろこっちは急いでいる。それと、俺は今日機嫌が悪いんだ。」

氷のように冷たい口調だ。
ディーターは舌打ちをしてから首を捻りつつ言った。


「あんたは昨夜の女に似てるな。雰囲気も…やることも…」

「…あ?」

男は、またグッと力を入れた。

「痛い痛い痛い!お前!暴力はやめろよ」

「知ってることを全部吐け」

また冷淡な声が降ってきた。
ディーターはそれでもルーナのことは喋れないと思った。
たった数時間しか一緒にいなかったが、少しでも彼女の不利になるようなことは喋りたくない。
/ 1213ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp