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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第43章 神と善悪


"人って実は、何も考えないってできないものなんですよ。必ず脳は動いていて、ボーッとしている時でも思考が働いている。…それは生きるためです。"


2人だけで兵舎に残って夜空を眺めていた時…
その時の言葉をルーナは思い出す。



"何かを考えていても、明日が来て、明日が去り、また明日が来て、ときにはゆっくりとした調子で最期の日を誰もが迎えていく…
そして最期の瞬間にも誰もが何かを考えるんです。全ての昨日という日について"


「うん、言ってたね…」

「はい。だから…嘘でもいいので何か仰ってください」

ルーナは薄らと微笑んでから静かに言った。

「嘘は…やっぱり苦しいものだね。あなたの言っていたように、胸が苦しくなって…身体も重くなる…」

ようやくルーナが言葉らしい言葉を喋り始めてバリスは少し安堵する。

「じゃあ、言える範囲でいいので、なにか嘘にはならない話をしてください」

そう言いながら食事を口元に運ぶと、ルーナはおもむろにそれに食いついてゆっくりと咀嚼し、飲み込んだ。
そして切なげに眉をひそめながら話し出した。

「前にあなたは私に、人間は神の失敗作に過ぎないのか、神が人間の失敗作に過ぎないのかって話をしたよね」

「はい。」

バリスは美しい月の出ていたあの日の夜を思い出した。

「でね、思ったの。神様って…なに?」
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