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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第43章 神と善悪


「くくく…ふははははは…っ」

ルーナはそのまま笑い転げた。
何もかもがおかしくてどうしようもないくらいに笑いが込み上げてきて仕方なかった。

ついに自分は壊れてしまったのかもしれない

そんなふうに思えるくらいに、
呼吸を乱しながらも笑い転げた。



「…ルーナさん?」

気が付くと、強ばった表情で上から覗き込んでいるバリスがいた。

バリスはリヴァイに、ルーナの部屋に行ってやってほしいと頼まれていたのだ。

ルーナもそのことを悟っていた。
私をこのまま1人取り残していったくせに、やっぱり放っておけないんだね…
放っておいてくれていいのに…
やっぱりあなたはどこまでも優しい…



バリスはルーナの体を抱きかかえると、ゆっくりとベッドに下ろした。

「…大丈夫ですか?ルーナさん」

「ふふふ…うん…」

何がおかしいのか、笑ったままのルーナを訝しげに見つめながら言った。

「何か食べ物をお持ちします。何も召し上がってませんよね?」

「ははっ…うん、ありがとう」

満面の笑みに不気味さを感じつつも、バリスは部屋を出ていった。

そしてすぐに食事を運んで戻ってくると、サイドテーブルにそれを置きながら言った。

「ルーナさん、体動かせますか?」

ルーナはもぞもぞとしつつもまだ思うように動かせないようで眉をひそめた。
その様子を見て、バリスは戸惑うように言った。

「あの…僕でよろしければ、食事を手伝います。」

するとルーナはまた満面の笑みで明るく答えた。

「本当に?ありがとう。嬉しいな…」


バリスはゆっくりとルーナの上半身を起こすと、一口ずつ食事を運び出した。
ルーナはそれを微笑みを浮かべたままパクパクと食べ進める。
その姿にバリスは安堵する。
リヴァイからは、近頃のルーナが全くと言っていいほど食事に手をつけないと聞いていたからだ。
それに確かに一回り痩せたようにも見える。
しかし今はそれが嘘のように、きちんと咀嚼し飲み込んでいる。

そしてあっという間に全てを平らげてしまった。
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