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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第43章 神と善悪


「本当だよ」

「ならしっかり俺の目を見て言え」

ルーナはゆっくりとリヴァイの冷徹な三白眼に視線を合わせた。


"人は嘘を吐くと、自分がどんなに重荷を背負ったのか気が付かないんですよ。1つの嘘を突き通すために、別の嘘を何個も考えなければならなくなる"

またバリスの言葉が降ってきて、目を逸らしそうになる。
そのせいか、ルーナの瞳が僅かに揺れ動き、リヴァイはそれを見逃さなかった。

しかしルーナは、

「本当だよ」

またそう小さく言った。


リヴァイはしばらくジィっとルーナの濃いグリーンの瞳を見つめていたが、深くため息を吐いてから諦めたように立ち上がった。

「これは俺が預かる。」

「っ!ちょっとなんで?!返してよ!」

リヴァイは紙袋を持ったまま振り向いた。

「地下で売ってるもんなんか飲ませるわけにいかねぇよ。人体に影響があるからこそ地上には出回らず、あそこでしか売られてねぇんだ。そんなもんを易々とお前に飲ませられるか」

「嫌だ返して!私の体なんだからなんだっていいでしょ!」

その言葉にリヴァイの顔色が変わった。

「…てめぇ……」

ルーナは何がなんでも返してほしくて懇親の力でベッドから這い上がった。
しかしまだ体が思うように言うことをきかず、ベッドから転がり落ちて床にうつ伏せになる。

カツカツと足音がしたかと思えば、目の前にはリヴァイの靴のつま先がある。
顔を上げると酷く怒ったように吊り上がった眼光が自分を見下ろしていた。

「…かえ…して…」

リヴァイはしゃがみこみ、突然ルーナの胸ぐらを掴んだ。

「んぐ…っ」

「てめぇさっきの言葉、本気で言ってんのか?!」

ルーナは顔を歪めながらもリヴァイを睨む。

「…お前の身体はお前一人のもんじゃねぇ。お前の心臓もそうだ。そう俺と約束したよな?」

死ぬまで互いの心臓を1つにしていると誓った。
最期の日が来て2人を分かつまで、互いの全てを共有していようと。
そして自分たちの魂は元々ずっと一つだったのだとも知った。
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