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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第43章 神と善悪


リヴァイはベッドに腰掛け、ルーナの顔に厳しい視線を落とす。

ルーナはまた目を瞑った。


「なぁ…ルーナよ…」

「・・・」

唸るような低い声に、ルーナは返事もできずにただ呼吸だけをする。
するとカサカサと音が聞こえ、恐る恐る目を開けると、紙袋をかざして睨んでいるリヴァイがいた。

「この中に入ってるものはなんだ。」

「・・・」

「何の薬だ」

「・・・」

「地下街に行ったようだが」

「・・・」

「…おいなんとか言ったらどうなんだ。」

目を瞑って口を開かないルーナに苛立つような声を浴びせる。


「質問を変える。…お前は何を飲んだ?」

「・・・」


「もうこれだけ聞ければいい。何を飲んだのか答えろ」


ルーナの瞼がぴくりと動き、眉をひそめだした。


「こっちを見ろルーナ!」


リヴァイは声を荒らげてルーナの顎をグイと掴んだ。
するとルーナはゆっくりと瞼を開け、鋭い三白眼を切なげに見つめた。
かと思えば、緩やかに口角を上げて笑い始めた。


「ふははははは…はははっ…」

不気味な状況に、リヴァイの目が見開かれ、眉間にシワが寄り始める。

「なにを…笑ってやがる…」

ルーナは笑いながらリヴァイを見つめると、静かに声を漏らした。

「ふ…心配しないで。飲んだのはただの睡眠薬…強力なのが欲しくて地下に行ったの」

「・・・なら、この紙袋に入ってるものはなんだ」

「それも…睡眠薬…」


リヴァイは目を細めた。

「本当か?」


ルーナは先程から僅かに息が苦しく、針がいくつも刺さるように胸にチクチクと痛みを感じていた。

そしてふいに、バリスの言っていたことを思い出す。

"嘘を吐くと、胸が苦しくなったり気が重くなったりするんですよ。…それは真理から逸れた証拠であり、愛に背いたということになります"


本当に…
あなたの言っていた通りだねバリス…

でもそれが自分だけなら別にいい。



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