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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第43章 神と善悪


「ていうかリヴァイ!なんでルーナが部屋出てくの気が付かなかったのさ!引き出しとか漁ってたんなら音でも気付くはずだろ普通!」

「…っ…」

ガチャガチャと装備を身につけながらハンジが捲し立てる。

自分がルーナに激しく抱き潰されて意識飛ばして気絶してたなんてこと、言えるかよ…!
死んでも言えねぇ…これだけは…


リヴァイはその思いを払拭するかのように急いで装着すると、部屋を出ながら言った。

「俺は訓練場の森の中を探す。お前は雷槍の演習場の方へ行け」

「あぁ、わかった。あと射撃演習場も順に回っていくよ」

互いに正門からではなく、一番そちらに近い窓から飛び降りて行った。


「え…ええっ?!?!リヴァイ兵長?!」

自室の窓を開けた瞬間に上からリヴァイが降ってきたので何事かと目を丸くするバリス。

その声に気が付き、リヴァイがアンカーを差し込み壁に足を起きながら上を見上げれば、窓から見下ろして口をパクパクしている寝癖のついたバリスがいる。

リヴァイは急いで立体機動でそこまで上り、バリスの窓に手をかけて言った。

「ルーナが消えた。多分夜中のうちに。」

「なななんですって?!」

「今ハンジと俺で探してるが兵舎内にはいなかった。行き違いになると困るから、お前は厩舎や門の辺りを見張っててくれ」

「りょっ、了解しま」

バリスが言い終わらないうちに目にも止まらぬ速さでリヴァイは飛んでいってしまった。

バリスは顔面蒼白になりながら急いで身支度を整える。


"情って…とっても邪魔なものだと思わない?正しい決断ができなくなったり、何かを捨てることさえもできなくなる。"

ルーナの言っていた言葉が反芻される。


ルーナさん…あなたは一体何を考えて…
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