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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第42章 深淵■


「なら神ってなんだ。それがいるなら俺たちは地上へ行ってもいいぜ」

なんと言って良いのか分からずルーナは沈黙していると、ディーターが横からぶっきらぼうな声を出した。

「バカかお前ら。神なんてもんいるわけねぇだろう。そんなもんがいたらな、飢えて死ぬ奴なんていねぇし、殺し合いなんてのもねぇ。俺らはとっくに金持ちで肥えっぱなしなはずだろ」


神がいたら、争い合いは起きず、惨い殺し合いや戦争、理不尽な犯罪に巻き込まれることもないのだろうか。
飢えて死ぬ人もいなければ、コイン集めに必死になって身を削る子供たちもいない。
水を与えられずに枯れていく草花もなければ、絶える種族も生物もいない。


では神とは一体なんだろう…

ルーナの頭の中はそのことでいっぱいになった。

けれど一つだけ言えることがある。


「神はいないかもしれない。けれど悪魔ならいる。確実に。」


見開かれた8つの瞳がこちらに注がれる。


「どうせ神も天使もいなくて残酷な世界なら、私と一緒に悪魔になってみない?」

自分は何を突然言い出すんだろうと思った。
しかし何故かこの時のこの言葉はなんの戸惑いもなくするりと口から出てきたのだ。
まるで自分の意志とは無関係のように。

しかし少年たちの心にはなにかが落ちたのかもしれない。
少しだけ目を輝かせはじめた。

もしかしたら、生きる希望、意味、神というものの真実を、自分が悪魔になることで見いだせるかもしれないと思ったからかもしれない。


「あなたたたちの名前は?」

少年2人は、レオンとブルーノと言い、
少女はロジーネと名乗った。

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