Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第7章 第32回壁外調査
「ロヴォフが横領を行っているのは分かっていた。ここ数年、壁外調査の中止で浮いた兵団資金だ。私は奴を追い詰める決定的な証拠が欲しくて嘘の情報を流したのだ。
用心深いロヴォフのことだ。まずは書類の存在を確かめるために何らかの行動に出るだろうと考えた。案の定ヤツはお前たちに依頼した。」
(報酬は莫大な金と、王都で暮らす権利だ)
ロヴォフの声が蘇る。
そして、イザベルとファーランの言葉を思い出した。
(これはチャンスだ。金はともかく王都で暮らせる権利なんて貴族や大商人のコネでもなきゃ俺達には一生無縁の代物だ)
(王都で暮らせるようになったらさ、豚野郎からしこたまぶんどって、どうでもいいもんに全部使っちまおうぜ!)
(俺は本気だぜ。こんなゴミ溜め抜け出して上で暮らすんだ。きっと上手くいく。俺を信じろ!)
俺は...信じた。
2人を信じてしまった。
そして、霧の中では...俺の事を信じさせてしまった。
彼は今何を考えているのだろう
後悔...だろうか
ルーナは眉をひそめリヴァイを見つめた。