Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第1章 変革の一翼
「さぁフラゴン、あなたの出番だよ。」
立体機動訓練場に3人を引連れ、フラゴンの肩をポンと叩く。
「...あぁ。チッ、ゴロツキ共が。できればこのままお前が...」
「なーに言ってるの。一応3人はフラゴン班に入ったんだよ?そりゃあ私だってエルヴィンに言われてる以上もちろん援護はしていくけど、あなたも上官らしく覚悟を決めてよね。」
フラゴンの肩に手を置いたまま耳元で話すと、フラゴンは納得いかない様子で3人を睨みつけた。
フラゴンの気持ちはよく分かる。
兵団の規律や上官への態度など彼らの行動言動はまさしく兵士と呼ぶのにふさわしくは無い。
しかも3人を調査兵団に入れた本当の目的を知らないのだから尚更だ。
3人の立体機動の腕前を見ようと集まった他の兵士たちも、フラゴンと同じ目付きで3人を睨んでいた。
しかし、訓練が始まると、たちまちその空気は一変した。
3人は立体機動装置を見事に使いこなし、巨人の模型を次々と刻んで行った。
リヴァイに至っては、ヘマをし怪我をしそうになった他の兵士を救ったほどだった。