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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第40章 博打


そうして2人同時に紅茶を啜る。
少し冷めてしまっているその水面をぼんやりと眺める。


「ルーナ…ひょっとすると、こうして君と2人だけでゆっくり語り合えるのは…もうこれで最後かもしれない」

ルーナはその意味は理解していた。
しかし、そんな最悪な自体のことはシュミレーションなどできているわけではない。


「そんな事言わないで…またいつか2人で遊ぼうよ。子供の頃みたいにさ、難しいこととかなんにも考えずに…ただ笑って、さ。」

寂しそうに呟くルーナを見ながら、エルヴィンは思いついたように言った。


「そうだな、うむ…俺には今、新しい夢ができたぞ」

「えっ!なになに?」

ルーナは瞬時に無邪気な笑顔になり、目を輝かせてエルヴィンを凝視する。
そんなルーナの様子にエルヴィンは優しく笑って言った。


「君の子供と無邪気に遊んでみたい。どうだ、なかなか良い夢だろう?」

ルーナはその言葉に満面の笑みになった。

「うん!!いいね!!絶対叶えよう!!」


2人は寂しさを紛らわせるように笑い合った。
まるで現実から目を背けるように。


そして、子供の頃の二人の思い出話を散々しながらたくさん笑いあったあと、最後にエルヴィンが言った。


「ルーナ…抱きしめてもいいか…」

「うん…もちろん」

エルヴィンの左腕に引き寄せられ、ルーナはエルヴィンの背中に手を回して胸元に強く頭を押し付けた。
トクトクと一定のリズムの心地よい鼓動が聞こえ、ルーナは眉を顰める。

なぜ今こんなにも泣きそうになってしまうのだろう?
そんな顔を見せたら、ダメだ。
ルーナはなんとか堪えた。


「ルーナ…俺はいつまでも…君の幸せを祈っているよ…」

ドクンと心臓が跳ね上がるのが分かり、ルーナは胸が締め付けられるくらいに熱が上ってきたのを感じた。

「私だって…あなたの幸せを願ってる…いつだって…」

エルヴィンの腕には力が入り、それと共にルーナもキツく抱き締めた。
上ってきた熱が目頭まで熱くする。
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