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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第39章 裂けかけていた糸■


リヴァイは真顔のまま胸元のルーナを見下ろしている。

「・・・」

「…ごめんなさい……」

怯みながらも目を逸らさずにもう一度言った。

「・・・許さねぇよ」

「っ…」

ドキンとルーナの心臓が跳ねる。


「お前のことも…あいつのことも…」


そうだよね、、当たり前だ。
そう思ってしっかりその言葉を受け止めようと目を閉じた。


「でも…お前は何かから解放された。
だからもう…いい。」



え?


ルーナは目を開いて茫然とする。


「あのガキに妙な薬を飲まされたおかげか、お前の中の蓋が開かれた。…ずっと長いこと溜め込んでいて限界まで膨れ上がっていたその箱の蓋を開けたのは…きっとあいつだろ…」


違うよ、リヴァイ…
それは違う…


「違う」

心の中の声が漏れた。

リヴァイの眉間に皺が寄り始める。


「違うよ。…鍵を渡してくれたのはあの子かもしれない…でも…私の蓋を開けてくれたのは…間違いなくリヴァイだよ…」

リヴァイの眉が下がり、口が僅かに開く。


「リヴァイだよ。いつだって…私を救ってくれるのは…」


リヴァイがギュッと目を閉じ奥歯を噛み締めたかと思えば、グッとルーナを引き寄せ、また強く抱き締めた。


「リヴァ…」

「ルーナお前…これから覚悟しとけよ…」

奥から絞り出すような掠れた小さな声は、なぜだか心地よくルーナの鼓膜を揺らした。
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