Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第39章 裂けかけていた糸■
「…リヴァイ…ごめんなさ」
「お前…顔がすげえことになってるぞ」
「え?」
遮るように言われ、驚いて口を開けたままになる。
リヴァイは僅かに口角を上げながらルーナの目にかかった前髪を指で流す。
「目がすげぇ腫れてる」
「・・・」
ルーナは眉をひそめて昨夜のことを回想した。
そして徐々にそれが脳へ流れ込んできて、
みるみるルーナの目が零れ落ちそうなくらいに見開かれていく。
その様子をリヴァイは愛おしそうに見つめている。
「わ、わた…し……え…?」
泣いた?
泣けていた?
涙が…出ていた?
昨夜はリヴァイの腕の中で…
子供みたいに泣きじゃくって…
そのまま…
ルーナはまた泣き出しそうな顔になりながら、リヴァイの胸へ顔を押し付けた。
リヴァイがギュッと包み込み、頭を撫でる。
「よかったな…ルーナ…」
「…う…ん……うん……ありがとう…」
またとてつもなく温かい安心感に包まれて、思わずこのまま目を閉じそうになるが、ルーナの僅かに残っていた理性でなんとかそれを引き剥がした。
そっと顔を上げ、真剣な目でリヴァイを見上げる。
「リヴァイ…聞いて…あのね…
許してくれなくていい。でもきちんと謝らせてほしい…本当に…ごめんなさい…」
あなたをきっと、今までに無いくらいに傷つけてしまったこと。
そして愚かな自分のせいでたくさん迷惑をかけてしまったこと。