• テキストサイズ

Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第39章 裂けかけていた糸■


「…リヴァイ…ごめんなさ」

「お前…顔がすげえことになってるぞ」

「え?」

遮るように言われ、驚いて口を開けたままになる。
リヴァイは僅かに口角を上げながらルーナの目にかかった前髪を指で流す。

「目がすげぇ腫れてる」

「・・・」


ルーナは眉をひそめて昨夜のことを回想した。

そして徐々にそれが脳へ流れ込んできて、
みるみるルーナの目が零れ落ちそうなくらいに見開かれていく。
その様子をリヴァイは愛おしそうに見つめている。


「わ、わた…し……え…?」

泣いた?
泣けていた?
涙が…出ていた?

昨夜はリヴァイの腕の中で…
子供みたいに泣きじゃくって…
そのまま…


ルーナはまた泣き出しそうな顔になりながら、リヴァイの胸へ顔を押し付けた。
リヴァイがギュッと包み込み、頭を撫でる。


「よかったな…ルーナ…」

「…う…ん……うん……ありがとう…」


またとてつもなく温かい安心感に包まれて、思わずこのまま目を閉じそうになるが、ルーナの僅かに残っていた理性でなんとかそれを引き剥がした。

そっと顔を上げ、真剣な目でリヴァイを見上げる。


「リヴァイ…聞いて…あのね…
許してくれなくていい。でもきちんと謝らせてほしい…本当に…ごめんなさい…」

あなたをきっと、今までに無いくらいに傷つけてしまったこと。
そして愚かな自分のせいでたくさん迷惑をかけてしまったこと。
/ 1213ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp