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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第38章 溺れて沈む


「っ…ぅ…」

「おや、起きたかリヴァイ。随分とうなされていたようだったが…」


妙な夢を見た、そう思って上半身を起こすと、
エルヴィンは書類片手にソファーに腰掛けていた。
それをテーブルに置くと、つかつかとこちらに歩いてくる。
リヴァイが額に手を当て、記憶を回想しようとしていると思ったのか、エルヴィンが優しく言った。


「倒れたんだよ。君が目覚めるまで手持ち無沙汰だったからね、だからこうして医務室で私も仕事をしていた。」


「…そうみてぇだな…」


ベッドから出ようとするリヴァイを、エルヴィンが辛辣な顔で制止する。

「まぁ待てリヴァイ。少し話をしよう」

「あ?俺は今すぐルーナの所へ」

「ルーナには今ハンジがついている。女性同士でしかできない話もあるだろう。」

遮るように言ったエルヴィンをリヴァイは不機嫌そうに睨むと、大人しくまたベッドへ腰かけた。
その様子を柔らかい表情で見つめるとエルヴィンは備え付けのキッチンの方へ行く。


「紅茶でもいれるよ。リヴァイ。」


「あ?お前紅茶なんていれられるのか?」


訝しげに言う声を無視してエルヴィンは湯を沸かし始めた。
その後ろ姿を仏頂面で眺めるリヴァイ。


ルーナはハンジと何を話しているだろう?
大丈夫だろうか?
早く顔を見たい、もうそれしか頭になかった。


俺はこんなところで呑気にこいつと茶なんか飲んでいる場合ではない。


早くルーナの元へ行って、抱き締めて
そして話し合いたい。
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