Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第38章 溺れて沈む
「っは!…」
「ルーナ?!大丈夫?起きたね…」
「・・・ハンジ…」
ルーナは自分がベッドに眠っていたのだということに気が付き、さっきのは夢だったのか、と額に汗を滲ませる。
「身体は大丈夫?ごめん、まだ着替えさせてないけど」
ハンジがハンカチでルーナの汗を拭きながら心配そうに顔を覗き込む。
「うん…」
おもむろに上半身を起こすと、自分が裸だということにも気が付き急いで布団で胸元を隠す。
「ルーナ…覚えてるかな…ここであったこと。かれこれ3時間くらい前の話になるけど…」
ハンジが眉を顰めてルーナを見つめる。
「・・・私…く、クラム…と…」
「覚えているのはそこまでということかな?」
ルーナは顔を強ばらせながらこくりと頷く。
するとハンジは突然真剣な顔をして話し出した。
「話そうか迷ってたんだけど…やっぱり君には知る権利がある。君がここまで携わったことだからね。だから今からここであったこと全部話すけど…落ち着いて聞いてくれるかい?」
ルーナはギュッと目を瞑り、下唇を噛むと、こくりとまた小さく頷いた。