Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第38章 溺れて沈む
ここは…どこだろう。
息ができない
苦しい…
そうだ、私は今水の中で溺れている
上を見上げると、僅かに光が差し込んでいるのがわかり、随分と深くまで自分が沈んでしまっていることに気付く。
急いで上まで登ろうと脚をばたつかせるが、なぜだか全く上がれないどころかどんどんと飲み込まれるようにして身体が沈んでいく。
早くしないとこのまま溺れ死んでしまうっ…
早く…
呼吸ができず意識が遠のいていく
ルーナ!!!!
自分を呼ぶ声が頭上からしたかと思えば、
リヴァイが水中でこちらに手を伸ばしている。
あ…リヴァイ…
必死で手を伸ばす。
もう少しなのに…なぜだかその手が掴めない。
どんどんと自分の体が下へ下へと沈んでいくからだ
それを追いかけるようにしてリヴァイが手を伸ばしながら沈んでくる
だめ!来ちゃダメ!
あなたも私と一緒に沈んでしまう!
そう叫びたいが、水中の中での自分の声は届かない。
あぁ…もう駄目…
息が…
ついに意識が遠のき、自分の手が下りていく。
その瞬間にリヴァイに手を掴まれる。
そのままリヴァイは私を包み込むようにキツく抱きしめると
一緒になって深くまで落ちるように沈んでいった。