Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第37章 エゴイスト■
「ルーナさん…俺、もうキスだけじゃ足りないです」
「…クラム」
「ダメ、ですか?」
クラムの真剣な視線が突き刺さる。
キスをしたあとでテラテラと光らせたルーナの唇が僅かに震える。
「さすがに…それ…は…」
「俺のこと、やっぱり好きではないからですか?」
「ん…そういうことじゃ…ない…けど…」
目を泳がせながらうまく言葉を繋げられないほど戸惑っているルーナに、クラムはグイと近付き、ルーナの頬に手を這わす。
「ではリヴァイ兵長のことで迷っていると?」
ルーナの目が一瞬見開かれ、息を飲む音が聞こえた。
頬に置いた手を滑らせて髪を梳かす。
「俺は怖いもの知らずってこと知ってますよね。
だからリヴァイ兵長のこと別に怖くありません。俺がルーナさんのことが好きだって気持ちはそんなことでは全く揺らぎません。」
「っ…」
戸惑うルーナの唇に啄むようなキスを落とす。
舌を忍び込ませると、縮こまって奥に潜んでいるルーナの舌を深く絡めとる。
「んっ…ふ……」
もっと深く味わいたくていつの間にか貪るようなキスに変わり、じゅっと吸ってから角度を変えてまたそれを繰り返す。
暫くして唇を離すと、ルーナをギュッと抱きしめた。
そして耳元で吐息を吹きかけながら囁く。
「ルーナさんのお部屋に今夜、行きますね。
リヴァイ兵長にはバレないようにすれば、構わないでしょう?」
クラムの口角が僅かに上がった。