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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第37章 エゴイスト■


クラムにはもう戸惑いがなくなっていた。

ただルーナのことが好きだという感情だけがいつでも自分の中を支配していた。

いつでもキスに応えてくれて、笑顔を向けてくれるルーナのことを自分のものにしたいと、また思ってしまってきていた。


1度は諦めた。
リヴァイ兵長という存在があるから、と。
2人の深い仲をさんざん聞かされ、見せつけられ、
自分には入り込める余地が1ミリもないと、
そう思って諦めていた。


けれど


リヴァイ兵長のことが好きだったメリッサは、
死ぬことによって諦めざるを得なかった。


そして自分が長年憧れ追いかけ続けてきたシン。
ルーナの元恋人。

あの人だって、心からルーナのことを愛していた。

たまに自分にルーナの話をしてくれた。
ものすごく幸せそうだった。


しかし…
そのシンも、ルーナを庇って死んだ。



その無念を、
自分が晴らすことによって、
シンにもメリッサにも報いたいと。

そう思っていた。



メリッサはいつかのあの日、

自信がなくなったと言って諦めそうになっていた自分にこう言ってきたのだ。


「正解なんてないんだよ。だってそれが恋ってものでしょう?いつだって正解なんてない。だから悩んだり苦しんだりする。でも…立ち止まってたら何も始まらない何も変わらない。」




メリッサ、

お前の意思は俺が受け継ぐ。



そして、シンさんの犠牲の上に成り立っているリヴァイ兵長とルーナさんの関係…


許せない。


だからシンさんの無念も…
俺が必ず……


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