Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第36章 パラドックス■
そのとき、ルーナの意識が戻ったように体が動き、そして下半身に違和感を感じたのか、上半身を起こした。
自分の股をまさぐるリヴァイと目が合い、一気に顔を強ばらせてバタバタと後ずさった。
また襲われるのだろうと思ったのかもしれない。
「ルーナ…」
「やっ…」
リヴァイが近付こうとすると、瞬時に悲鳴を上げてまた後ずさる。
見たことがないほどに顔を強ばらせ、身を震わせている。
「すまん…怖いよな…」
「来ないで…」
「…もうなにもしない」
這って近づいてくるリヴァイから身を守るように、
震えたまま布団を両手で握り体を隠すようにして縮こまる。
その様子に、リヴァイもさすがに顔を歪め、動きを止めた。
「ルーナ、怖がらないでくれ。頼む。」
しかしルーナはひたすら怯えたように動かない。
「…悪かった。あんなに乱暴な抱き方をして。」
「・・・」
「覚えているか?…昨夜のこと…」
こくんと小さく頷いた。
まだ怯えたような目をしていて体を隠す布団をギュッと強く握ったのが分かる。
「お前の中に…出した…よな…」
またコクコクと小さく頷くルーナ。
やはり気付いていた。
リヴァイは短く溜息を吐いてから言った。
「女の身体の周期に関して俺は全く無知だ…今のお前はどんなだ?」
ルーナは目をギュッと瞑ってから消え入るような静かな声で呟いた。
「わかん…ない…微妙な時期…かも…」
それを聞いたリヴァイの目が見開かれる。
五分五分ってことかもしれない…
でもそれなら充分な可能性だ…
リヴァイは意を決したように息を吸い込み口を開いた。
「ルーナ…聞いてくれ。俺はお前に万が一のことがあっても、責任はきちんととるつもりだ。お前はどうだ?」
ルーナは驚いたように目を見開きそのまま固まった。
震えが止まっているようにも思う。