Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第36章 パラドックス■
「お前をこの手に閉じ込めておきたい。」
「…リヴァイ」
「誰にも見せずに、ずっと俺だけの中にとどめておきたい」
「く…」
リヴァイの腕の力が強まりルーナは息が苦しくなる。
そうしてまた奇妙なパラドックスは生まれる。
「お前が誰かに触れられたり、キスされたりするくらいなら、俺はお前のことを壊して握り潰してしまいたいとすら思う…そうして俺の中に永遠にいてほしいとすら…」
そう言って強まり続ける腕の力にルーナは焦る。
本当にこのまま潰されてしまいそうなほどの力で…
「リヴァ…う…」
「俺はずっと我慢してきた…本当は誰とも話してほしくなくて触れられてほしくなくてお前をもっともっと傍においておきたくて触れていたくて…たまらなかった。」
奥から絞りだすような、消え入りそうな声。
どうにもそれが切なく耳元で響くからか、ルーナはギュッと目を瞑り、泣きそうになる。
リヴァイの本心がこぼれ落ちているようで、胸が締め付けられてチクチクと痛み始める。
「リ…ん…」
何かを言いたいが、苦しくて声が出ない。
「俺だけのものでいてくれよルーナ…お願いだ…離れないでくれ…」
この掌からこぼれ落ちないでくれ…
ずっと俺に握らせててくれ
お前の全てを。
じゃないと俺は本当に
お前のことを
握り潰して
壊して
そして…