Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第36章 パラドックス■
「勘違いするな。これは私情じゃねぇ。」
「あぁ、分かってるさリヴァイ。私も連れていくことは難しいと思っている。だがな…問題は…ルーナ自身がそれを受け入れ承諾するかということだ。」
確かにそうだ、とリヴァイもハンジも思った。
きっとそんなことを言えばルーナは聞き入れず反対を押し切ってまで着いてこようとするだろう。
今まで死なせていった仲間たちに顔向けできないとか、自分たちや部下たちを行かせて自分だけ安全な場所で待つだけなどできないと、それこそ暴れてしまうかもしれない。
ならばどうすべきなのか?
3人が考えていることは同じだった。
「…もうこれしかないだろう」
エルヴィンの静かで冷淡な声は、恐ろしいほど残酷に静かな部屋に響いた。