Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第7章 第32回壁外調査
ごめんハンジ...
それはできないかもしれない。
私と彼の関係はもう...明日には...
その先のことはもう考えたくなかった。
思考を遮断し、ただただリヴァイの優しげな顔を思い浮かべてゆっくり瞳を閉じた。
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翌朝、フラゴンが自分の隊を集めて長距離索敵陣形について再度説明を始めた。
今回はルーナも3人を監視するに当たってフラゴン隊に配属されていた。
「確実に前後左右が見える距離で等間隔に兵を展開。最大限に索敵・伝達範囲を確保しつつ前進する。巨人の位置を全体で共有することにより可能な限り接触をさけるためーッ!おい聞いてるのか!あくびをするな!」
へーい。と返事をしながらまたあくびをするイザベルに思わずルーナはクスッと笑ってしまった。
「巨人を発見した班はまず赤い信煙弾を打ち上げる。煙の色を確認した班も同様に打ち、いち早く中央まで繋ぐ。中央まで伝わったら指揮班が進行方向へ向けて緑の信煙弾を打ち全体の進行方向を決定する。」
何度聞いてもやっぱりエルヴィンの考えた案は凄いなぁ。
いかに巨人と遭遇しないかに重きが置かれている。
これまでよりは格段に犠牲者が減るはず。うまくいけばだけど...
ルーナは3人に目を向けると、思いのほか真剣に聞いているようで少し安心したが、何が起こるか分からない壁外で、3人から目を逸らさずに全員を守れるか不安の思いは消えずにいた。