Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第7章 第32回壁外調査
やはり何も出てこなかったとばかりに不機嫌な3人の元にハンジが近づいて行き、何かを話しかけていた。
もしかしてっ!
また巨人の話をダラダラ熱弁するつもりじゃ...
そう思って駆けつけていくと、どうやらリヴァイの強さについて聞こうとしているようだった。
「俺は我流だ。人に教えるようなものじゃない。悪い、もう疲れた」
「でもーっ」
納得いかずにまだ何か話そうと口を開きかけるハンジの肩を叩き、
「行こハンジ。私達も寝よう」
そう言って腕を引っ張った。
リヴァイと目が合い、おやすみと言葉に出さずに笑顔で伝えた。
リヴァイの顔がほんの一瞬だけ緩んだ気がしたが、すぐに元に戻ってしまった。
3人とも、どうか死なないでね...
ルーナは心の中で呟いた。
「ね!ルーナ!最近は彼とどうなの?」
横で寝そべっているハンジがメガネをとりながらこちらに顔を向けて聞いてくる。
「別に...なんてことないよ...だからどうしたらいいか分からなくなってるし」
「え?なにそれ?好きなんでしょ?」
「好きっていうか...そうなのかな。恋愛なんてほとんどして来なかったからそういう感情わかんない」
好きってなんだっけ、恋愛感情ってどんなだっけ。
正直ルーナには本当にわからなかった。
「そばにいたい。触れていると落ち着く。心が暖かくなる。そういう感情ならそれが、好きって言う感情だと思うなー」
「でも...リヴァイはそう思ってくれているか分からないし...キスくらいはしてるけどそれ以上は何もないし...」
「うひょー!!やっぱりリヴァイのことだったん...んぶ!?!」
いきなり大きな声を出すハンジの口を慌ててルーナは手で塞ぎながら、シーッと言って顔を赤らめた。
「あっごめんごめん。いや私は「彼」って言っただけで、リヴァイとは言ってないだろ?でもやっぱりリヴァイとそういう仲になってたんだねぇ...むふ」
ペラペラと喋ってしまった自分に一気に恥ずかしくなり布団を被った。
「私はルーナとリヴァイのこと、応援してるよ。好きなら好きってちゃんと言いなよね。おやすみ。」
ハンジは静かにそう言いあっという間に寝息を立ててしまった。