Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第36章 パラドックス■
「ルーナ…」
あの夜以降で初めて2人きりで顔を合わせる。
書類片手にルーナが自室に来たからだった。
「リヴァイ…あのあとはちゃんと…話せたの?」
メリッサと意識のあるうちにそばにいてやれたのか?ということだろう。
「あぁ。最期の最期まで話しをしてた。」
「じゃあリヴァイが看取れたんだね。よかった…」
ホッとしたような顔をされ、複雑な心境になる。
隠し事はナシ。随分前から二人の間で決めていたことだった。
だからきちんと言おうと初めから決めていた。
「ルーナ、ここへ来てくれないか」
ソファーへ腰かけ隣を叩くと、大人しくルーナが座り訝しげに顔を覗き込んでくる。
真っ直ぐにその緑がかった黒い瞳を捉えて口を開く。
「メリッサに最後…キスをしたんだ。」
ルーナの目が大きく見開かれる。
しかし目を逸らさずにその頬に手を滑らせる。
「情で、だ。でもキスをしたことには変わりない。許してくれるか?」
ルーナの表情が柔らかい笑みに変わり、リヴァイが頬に置いている手を握った。
「もちろん。だってリヴァイのそういう所も好きだから」
リヴァイの顔が歪み、たまらずルーナをそのままソファーに押し倒す。
覆いかぶさって貪るようなキスをすると、しっかりとそれに答えてくれる彼女が愛おしくて、そして申し訳なくて、胸が締め付けられる。
その複雑に絡まり合う強い感情を今すぐに解したくて、ルーナの服に手をかけた。
「んっ…ま、まってリヴァイ…まだ昼間っ…ーん」
「大丈夫だ、誰も来ない」
「やっ、ちょっ…んんっ…」
服のボタンを外し胸をあらわにさせると手を忍び込ませる。
柔和な感触に早くも全身が疼き出し、リヴァイはクラバットを取り去り自分のボタンも外していった。
その様子を不安そうな顔で見上げたまま動かないルーナ。
「やっ、やっぱり夜まで待たない?…今明るいし…」
「たまにはいいだろ、明るい場所でするのも」