Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第7章 第32回壁外調査
「今日の戦いは見事だった。初陣であっさりと奇行種を倒すとはな。お前ほどの才能がいればほかの団員も心強いだろう」
エルヴィンがうまく会話を切り出した。
「...あの時、先に戦って食われた兵士がいた...俺はそいつを食ってる巨人の動きを見て戦い方を工夫することができた...」
リヴァイはさらに眉間に皺を寄せながら言った。
そうか、リヴァイはあれが初めて見る巨人の捕食姿なんだもんね
私からしたら、正気を保っているのもすごいよ...
私が初めてその状況を見た時は吐き気がして1日眠れなかった...
ルーナはもう何年も昔の出来事を思い浮かべ、慣れとは残酷なものだと思い俯いた。
「お前の言う通り、調査兵団は数え切れない犠牲の上に成り立っている。私たちはまだ外の世界について知らないことが多すぎる。
だが世界を人類の手に取り戻すためならその礎として心臓を捧げることに悔いはないだろう。誰一人として。」
エルヴィンはリヴァイを凝視し力強く唱えた。
リヴァイはエルヴィンの顔を、初めてのものを目にするかのような顔で見つめている。
その時
「兄貴ー!わりぃ遅くなった!着替え終わったからこっち戻ってきていいぜ!あ!ルーナの姉ちゃんだ!」
イザベルが大きく手を振って廊下の向こうで叫んだ。
ルーナもイザベルに笑顔で手を振った。
リヴァイはイザベルの元へ行き、なにかをごそごそ喋りながら行ってしまった。