Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第35章 心臓の一部
「どうしてこんなことに…メリッサ!」
兵舎につくやいなや顔面蒼白にしたルーナが治療を施す。
「メリッサしっかりして!…ダメだ、これ以上私の手には負えない…医者を呼んだ方がいい」
「すぐに呼んできます!」
バリスが出ていってからメリッサを前にして、リヴァイとハンジが経緯を説明する。
そしてルーナはクラムたち3人に場所を譲り椅子に蹲った。
「メリッサ!頼むよまだそっちへ行くな!」
「メリッサお願い…目を開けて!」
泣き叫ぶ3人をもう見ていられなくなってルーナは顔を両手で覆う。
「すまない…俺を庇わせちまったみてぇだ…」
「いや私の失態だと言ったろう。もっと雷槍の仕組みを細かく分析しとくんだった…リヴァイの言った通り無闇矢鱈にやりすぎていた…」
「誰を責めることもできないよ…」
顔を覆ったルーナの微かな呟きに、2人は顔を歪めて押し黙った。