Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第7章 第32回壁外調査
2人で廊下を進んでいると、一人で腕を組んで壁に寄りかかっているリヴァイがこちらに気付き、小さく舌打ちしてから再度目線を下に落とした。
あれ、ちょっと早かったかな?
ルーナは内心苦笑いしながらエルヴィンを見た。
エルヴィンはリヴァイに視線を向けたまま口を開く。
「こんなところに1人でどうした。部下は一緒じゃないのか?」
「...部下じゃねぇよ」
「...そうか。どうだ、兵団にはもう慣れたか」
「どいつもこいつも暑苦しい面して巨人巨人とうるせぇ」
「当然だ。調査兵団はそういう人間の集まりだからな」
そういうエルヴィンの斜め後ろにいるルーナに、リヴァイは怪訝そうな顔を向けた。
パチリと目が合うと、ルーナはニッコリと笑みを返す。
リヴァイは目線を逸らし、
「そうだろうよ。てめぇを筆頭にな」
と不機嫌な顔で呟いた。
んー...もう...まだエルヴィンの荷物漁ってるのかなぁ...
なにもないのにー...
もしかして...何か変なものでも入ってたりして?
とにかく早くしてよぉ。この空気...会話続かないよー
ルーナは険悪そうな面持ちの2人の空気に耐えきれず心の中でファーランとイザベルを急かした。