Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第7章 第32回壁外調査
一夜を明かすための目的地になんとか兵団はたどり着いた。
「巨人相手でも無敵リヴァイは健在だな!」
「やっぱ兄貴はつえーぜー!」
「それよりヤツは本当に例の書類を持ってきていると思うか?」
「エルヴィンの部屋はそこら中調べたがどこにも無かった...やっぱり常に持ち歩いていて壁外にも持ってきているかもな」
コソコソと3人は何かを話していたが、ルーナはあえて近寄らないようにした。
おそらく今日もエルヴィンの荷物を探ろうとするだろう、しかしそれはやらせてあげても良いかもしれない。
ルーナはエルヴィンの方へ足を向けた。
「エルヴィン分隊長、お疲れ様。ちょっとあっちで休まない?」
にっこり笑って水を差し出すルーナに意味ありげな表情を感じ取ったのか、
あぁと言って水を受け取り別の部屋へ移動した。
「今頃きっとあの3人、あなたの荷物漁ってるよ」
「なに?!」
「見られて困るもの何も入ってないんだからいいじゃない」
「ん、まぁな。他人に荷物を漁られて気分良いもんじゃないが。」
そう言いながら胸元からチラリとあるものを覗かせてすぐに戻した。
「ところで今日のあいつらを見たか?」
「うん。結構近くで見てたよ。はじめは止めようとしたんだけどね...リヴァイがいれば大丈夫な気がして行かせたの。...リヴァイの動きはやっぱり常人離れしてる。1人でかなりの人数分の戦力になるはずだよ。」
「あぁ。あいつに命の隙を見せたら、瞬殺だろうな...」
顔を上に上げ、凛々しい眉を少し下げながら言った。
「大丈夫。私がそんなことさせない」
エルヴィンの肩をポンと叩く。
「いや案じているのは私ではなく君のことだよルーナ。君に刃が向くことは決してあってはならない」
鋭い眼光を向けてくるエルヴィンに、ルーナはフゥと息を吐いて静かに言った。
「何度も言ってるでしょエルヴィン。私は、私たちは、何があっても夢を叶えるまで死なないって。」
しばしの沈黙がながれたあと、
こくんと互いに同時に頷くと、歩を進めて行った。