Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第35章 心臓の一部
「あぁ〜心配ご無用ですよルーナさん!俺らとにかくリヴァイ兵長の巨人討伐技術を間近で学びたいだけなので、無茶なことはしません!」
クラムの言葉にカイルたちも同調した。
「俺らまだリヴァイ兵長の戦闘って見たことがないんですよ!だからどうしてもこの期を逃したくなくて!」
「間近でちゃんと見られるのはリヴァイ班になる以外ほとんど無理ですからね〜」
「見てみたいって随分前から話してたんですよ。だから怖さより楽しみの方が断然強いです!」
やはりハンジの方ではなくリヴァイ目的だったのだと分かり、苦笑いを浮かべるルーナ。
そして同時にやはりこの4人は怖いもの知らずなのだと納得した。
「どうか…無事に帰ってきてね。そのバングルに精一杯祈りを込めたから…」
「なら尚更安心ですよ!」
「確かに!もう俺らこれがあれば100%平気だな!」
ケラケラと笑う4人に、逆にルーナはまた元気をもらってしまった。
なんだかんだ言ってもこの4人は自分にとって特別なのだと自覚する。
こんな元気で明るい4人の姿をまた見られるようにと、バングルに祈りを込めることしかできない自分の無力さを吹き消すように4人の前では笑顔を作った。